No62屋形船の人気周遊コース「東京湾」ってどんな所?
2020/01/20 公開
屋形船やクルーズ船の周遊コースで人気の高い東京湾ですが、その歴史は浅く、現在の名前がついたのは明治維新以降といわれています。今回は知っていそうで知らない東京湾の魅力を屋形船の魅力とともにご紹介いたします。
知っていそうで知らない東京湾
屋形船の人気周遊コースである東京湾ですが、屋形船で周遊している東京湾はほんの一部に過ぎません。人気テーマパークがある千葉県舞浜を周遊するコースでも東京湾を網羅しているとはいえません。今回は東京湾の知られざる魅力をご紹介いたします。
東京都、千葉県、神奈川県を網羅する東京湾
東京湾の範囲は広く、お台場や羽田空港付近はもちろん、千葉県の房総半島の内房全体、さらには神奈川県横須賀市付近までに及びます。そのため、屋形船で東京湾全てを楽しもうとすれば、東京都、千葉県、神奈川県全てを制覇する必要があります。東京から出港しているクルーズ船でも東京湾のちょうど半分の距離である八景島付近までが限界です。また、千葉県においても屋形船が出港している地域は舞浜周辺、もしくは舟橋までしか営業していません。神奈川県に至っては横浜付近で屋形船が就航しています。しかし、東京と横浜を往復している屋形船は今のところ、就航していません。そのため、屋形船で東京湾を全て楽しむためにはそれぞれの地域に向かう必要があります。
東京湾で取れる新鮮な海鮮
東京築地市場があるように東京湾では漁業が盛んです。「江戸前」とつく料理が東京グルメの一つですが、この「江戸前」はどの海を指すかは諸説あります。しかし、一般的には隅田川河川から羽田沖までの海を指していると考えると良いでしょう。東京湾では主にスズキや鰻、イワシ、シラウオなどが取れます。その他にも東京築地市場には本マグロや鮑などの高級食材が集まることもあり、屋形船で味わえる料理は江戸前天ぷらや江戸前寿司、刺身などがあります。東京で屋形船を利用すれば、東京湾の新鮮な魚貝だけでなく、幅広い食材を楽しめます。
屋形船の人気周遊コースとは??
東京の屋形船は東京・浅草から隅田川を渡り、東京湾のお台場周辺を巡る周遊コースが人気です。さらにお台場を一周し、人気テーマパークがある舞浜付近まで遠征し、隅田川に戻る周遊コースもあります。この周遊コースのディナータイムでは、オールシーズンで打ちあがる舞浜の花火(テーマパークの花火)を眺めるとあって、人気です。しかし、屋形船は規模が小さく、東京で一番大きい屋形船でも乗船人数は140人ほどです。そのため、「海ホタル」で有名な東京アクアラインまで出港している屋形船はありません。神奈川県、千葉県付近の東京湾観光を行なう場合は屋形船ではなく、クルーズ船の利用がおすすめです。