もんじゃ屋形船体験レポート MONJA EXPERIENCE REPORT

もんじゃ屋形船に
乗ってきました!

夜になるとちょっぴり肌寒い10月某日、勝どきにそわそわしながら降り立ったのはY里、A葉、N子そしてT氏(男)。今日は、10月から入社したA葉の歓迎女子会(?)の日です。

会場は、「月島もんじゃ&屋形船 千羽丸」
とはいえ、そもそも「もんじゃってあんまり食べないよねぇ。年に2,3回とか?」という話。東京の下町育ちならもっと頻繁に食べる機会があるのかもしれませんが、新潟出身のY里とA葉、神奈川出身のT氏、東京だけど練馬区出身のN子には「今日はもんじゃ焼きを食べるぞ!」とならない限り、その機会は訪れません。
そして今日は、そんな「もんじゃ焼きを食べるぞ!」の日です。しかも、今回の舞台は屋形船!隅田川をぷかりぷかりとただよいながらもんじゃ焼きを食べるだなんて…!これはもう、気分が異様に高鳴るのは仕方のないことです。本当に、一体どなたが最初に考えたのでしょうか。尊敬の念を隠せません。
しかも、千羽丸さんは持ち込みOKなので、「さて、何を焼こうか」というわくわく付き。もちろん私たちは、事前に駅近くのスーパーで食材をゲット&お腹はペコペコで準備万端!
さて、今日はどんな会になるのでしょうか?

持ち込み食材もOK

今回の船乗場は公共施設。黎明橋公園内の朝潮小型船乗場で千羽丸の到着を待ちます。公共船乗場だけあって、いくつもの船会社の屋形船がひっきりなしに発着します。「まだかしら…」とちょっぴり不安になりながらきょろきょろしていると、待望の「千羽丸」様ご到着。思わず「きたーっ!!」と叫んでしまいましたN子です。
スタッフの方に席まで案内していただくと、そこにあるのは鉄板が埋め込まれたテーブル。これが屋形船にあるなんて…!
飲み物(すべて缶で提供)を注文しつつ、壁に貼ってあるもんじゃ焼きの作り方をチェックしつつ、ちょっぴりハイテンションになりつつ談笑していると船が出港。出発してすぐに見えてきたのは東京タワー。やたら眩しく見えたのは屋形船という非日常空間の効果でしょうか?まばゆいばかりのオレンジ色に輝いていました。そして全員でひたすらシャッターを切るという…完璧おのぼりさんです。

屋形船から見る東京タワー

東京タワーを見送ったころ、元気なスタッフ紹介で幕開けしたもんじゃ屋形船。最初の料理「明太もちチーズもんじゃ」が各席に配られました。明太子、おもち、そしてチーズ。この組み合わせでおいしくないわけがありません。てっぺんを彩る明太子の赤は、まさにおいしさの証明です。
さて、誰が焼こうか。と互いに探り合いをしていると、見計らったかのようにスタッフの方からお声がけ。

もんじゃ焼き

「焼きましょうか?」
もちろん「ぜひ!」とお願いしました。やっぱり1枚目はプロの技を目で学びたいではありませんか。スタッフのお兄さんは手際よく、且つ豪快に調理してくださり、私たちの期待は高まるばかり。しかもハート形に整形という、何とも憎い演出!もちろん味も文句なしです。4人であっという間に完食しました。

次に出てきたのはエノキバター炒め&ウインナーと、かわいい魚の形をしたさつま揚げ、ペッパー入りカマンベールチーズ。これらも鉄板の隅で焼いていきます。鉄板で表面がカリカリになったさつま揚げはおいしい!かわいいだけでなくおいしいなんて、いい意味で期待を裏切ってくれました。そしてカマンベールチーズは、チーズ好きにはたまりません。とろ~りととろけたそれを、やけどに注意しながら口に頬張りビールをくいっ!(N子はウーロン茶)たまりませんって、これ!

千羽丸もんじゃ

そして「千羽丸もんじゃ」。こちらは、勤続8年のY里と新人A葉の新潟コンビで作ってくれました。初の共同作業です。肝心のお味はというと、自家製練りごまの味とベビースターが効いていて、ほんのり甘くておいしい!ちょっぴりジャンキーなお味です。食べたことのない味で最初はびっくりしてしまいましたが、まさにこれはここでしか食べられないというお味。なんだか後を引くおいしさで、こちらもあっという間に完食です。
続いて出てきたのはお好み焼き。もんじゃ焼きもいいけど、やっぱりお好み焼きも外せませんよね。1人が混ぜて、1人が焼いて、1人がソースやマヨネーズをかけて、と協力しながら焼いたお好み焼きは、やっぱりおいしかった!お好み焼きはやっぱりソースたっぷりですよね!

バースデーケーキ

おなかもだいぶ落ち着いていたので、ゆっくり食べつつ談笑していると、突然暗くなる船内。「なんだなんだ?」と沸き立つ船内。そして流れ出すノリノリなバースデーソング。今回は乗合船を利用したのですが、そこで乗り合わせた方々のなかになんと誕生日の方が2名、ご結婚なさる方が1組いらっしゃったようです。ちなみに、誕生日の1名は私たちの上司T氏です。(T氏が今回予約してくれたのですが、まさか自分で「誕生日です」と自己申告していたとは…。)T氏は盛大な拍手を浴びながら、ろうそくに灯がともされた誕生日ケーキならぬ、誕生日お好み焼きを受け取ります。

「おめでとうございます!」と乗り合わせたみんなで乾杯していたら、いつの間に船が停泊していたようです。この日は日中雨が降っていて天気がもつか心配だったのですが、幸いなことに雨が降っていなかったので、外に出て記念撮影を楽しみました。
記念撮影と外の空気を楽しんで席に戻ると、なんと持ち込んでいたバジル風味のホタテソテーが船内メニューの焼きそばと出合い、シーフード塩焼きそばに変身していました!その傍らでは、同じく持ち込んだハラミがいい感じに焼かれています。これは女将さんの粋なサービスです。
食材を持ち込んでもただ焼くだけになりがちですが、経験豊富な女将さんに任せれば、なんともおしゃれな料理に変身。「私たちだとただ焼くだけで終わってたね…」と自分たちの女子力の低さにちょっぴりへこみつつ、あまりにおいしくて、写真を撮る暇もないほどあっという間に完食してしまう私たちでした。

あんこ巻

おなかもほどよく満たされ、「うちの会社の人はこんな人!」というのをA葉に説明しつつまったりしていたらあっという間にデザートタイムです。待ってました、「あんこ巻」!…というのは、誠に申しわけございません、嘘です。実はまったく期待していませんでした。だって、甘いものを鉄板で焼くんですよ?そりゃあ今川焼やたい焼きといったおいしい料理もありますが、「あんこ巻って何?それ、おいしいの?」と疑いのまなざし(失礼でごめんなさい)。
そもそもどういう形状の食べ物なのかを誰も知らなかったので、当然作り方もわからず。結局、スタッフの方に作っていただきました。
「あれ?なんかおいしそう…」スタッフの方によりくるくると作られたあんこ巻。一口食べたらおいしかった!生地はほどよい塩加減、あんこはほんのり甘くて相性抜群。もう1本頼むべきだったと後悔するほどの1品でした。
ちなみに、あとから調べてみたところ、あんこ巻というのはもんじゃ焼き店での定番デザートだそうですね。完全に勉強不足でした。

屋形船 夜景

東京で夜景を楽しみながら食事をしようと思うと、料金も敷居も高くなりがちですよね。これではせっかくの素敵な料理もろくに味わえずに終わってしまうかもしれません。それはもったいなさすぎます。
ですが、このもんじゃ屋形船だったら、そんな心配はございません。そもそも東京下町の庶民の料理であるもんじゃ焼き。肩ひじを張るほうがおかしな話です。そんなもんじゃ焼きをつついているのは、屋形船という360度東京風景が広がる特別な空間。ここでは、食事や仲間との会話を楽しみながら、素敵な夜景も楽しめるのです。しかも、持ち込み食材を笑顔が素敵な女将さんにアレンジしていただけるなんて、高級レストランでもなかなかできないことです。気分はスタッフ付きの室内バーベキュー。これってかなり、スペシャルじゃないですか?
今回のことですっかり味を占めた私たち。次はいつ乗ろうかと盛り上がる帰り道でした。